カジュアルプレイヤーのたわごと。

ゲーム好きによるゲーム好きのためのゲーム好きなブログ

機械ヴァンプの使い方・倒し方

アディショナルカード「鋼鉄のヴァンパイア・スレイ」の登場により、コントロール力を増した機械ヴァンプ。昨日開幕したJCGミリオンカップ予選でも多く見られ、現状ではトップティアを走るデッキタイプと言えるでしょう。

リリース前は6コストの動きとして、(個人的には)微妙な予感があったスレイですが、盤面処理と回復と打点を一手に担えるので、蓋を開けてみれば非常に強力なカードでした。

個人的には、機械ヴァンプはロングゲームできるデッキではないので、スレイのために大きく構築を崩すべきではないと考えています。構築から詳しく見ていきましょう。

 

  

構築の例

f:id:rit_sv:20190523175932j:image

▲細かな違いはあれど、よく見る構築はだいたいこんな感じでしょうか?口付け、コア、ギルネリーゼあたりが採用枚数に差が出そうなカード。

今までの攻撃的なバトルスタイルを加速させるかのような「眷属の召喚」採用により、横展開アグロムーブを行いやすくなりました。横展開が苦手なデッキが減っている印象です。「獄炎のデーモン」によって守護を張りながら次以降のターンでフォロワーのパワーを増すことができる。やっぱこのカード、絶対おかしい。

そのうえ、「マシンエンジェル」アクセラレートと同じ動きをしながら機械・カードを温存できるため、テンポロスすることなくスレイの効果発動を容易なものにしています。

 

横展開を処理し続ければ、モノのファンファーレ能力起動が容易になるため、自分のリーサルが近くなってしまいます。倒された分だけリーサルに近づける、機械ロイヤルで言う炎獅子みたいですね。

 

立ち回り

マリガンではドローソースと、低コストのカードを確保したいです。セレスや簒奪の使徒など、取りたいフォロワーがいる対面では、「鉄刃の悪鬼」を探すのもいいでしょう。ドローソースにもなります。

 

序盤

基本はボードを広げつつ、行けるときは相手の顔を詰めた方が後々楽になります。適宜相手のボードを処理しつつ、機械フォロワーを場に残していくようにします。

ドロソを吐くなら序盤の方がいいと思いますが、進化可能でないなら、「悪夢の始まり」以外は大きなテンポロスにつながるので要注意です。相手のデッキタイプと戦況に合わせて使いましょう。

モノやスレイなど、リーサルや回復に使えるカードに「獄炎のデーモン」でバフをかけておくのもいいと思います。

 

中盤

進化可能になってからは、「鉄刃の悪鬼」を有効に使いたいです。ドローしながら場を強く保てるカードなので、ここぞというタイミングでプレイして、次のターン以降のスレイに繋げるといいでしょう。セレスや簒奪の使徒といった大型フォロワーをとるのにも使えます。

意識したいのは、モノでリーサルを見るか、スレイでロングゲームするかというところ。機械・フォロワーの破壊カウントが足りないなら、中盤くらいから稼いでおいた方が「1体ぶん足りない」みたいなことも防げます。

また、その過程でどうしてもダメージレースで不利になりそうだったり、一度相手に大型フォロワーの処理を強要させたい場合など、多少ゲームを長引かせる必要性があるときは、スレイに少なくとも突進までは付与させる準備が必要となります。手札と機械・カードの枚数管理を間違えないように要注意ですね。

ここで欲張って「あと1枚で疾走までつくから」とか言ってると、そのまま押し負ける可能性があるので、スレイの使いどころはよく考えた方がいいと思います。

 

終盤

機械カウントが十分ならモノで、疾走までつきそうならスレイで一気に詰められるので、相手の体力を削っていきます。「機械神」などを温存しておけば、非常に強力なAOEとして機能するでしょう。

アクセラレートとエンハンスが地味に競合して噛み合わないことが多いので、2コストとかのカードを複数握っておくと吉です。

 

倒し方:カギを握るのは守護と、スレイの攻撃対象

大小関わらず、フォロワーから打点が出るデッキなので、小粒で並ぶフォロワーを処理しながら、守護を(できれば複数)場に残すことが重要です。

とくに機械カウントが7以上になっているなら、リーサル札であるモノやスレイがあと何枚出てくるのかと、次のターンで一度に何体のフォロワーが自分のリーダーを攻撃してこれるかを考えるだけで、戦況は大きく変わってくるでしょう。

f:id:rit_sv:20190523175922j:image

▲ソロモンと並んで最も使われるアディショナルカードと言っても過言ではない。

強力な補強カードとなったスレイですが、攻撃対象がいなければドレインを発動できないので、うまく盤面を調整できれば相手リーダーの体力回復を阻止することができます。疾走まで付いてたらしゃーない。

意図的に場を開けたり、潜伏や攻撃されないフォロワーを置くなど、次のターンを見据えた動きが求められるでしょう。

ウィッチも多数みるので、潜伏ロイヤルとか実はかなり戦えるんじゃないかと思ったりしてます。使ってないけど。

 

 

スレイは実際強いのか?

強力なカードを得た機械ヴァンプ、さながら血を得た吸血鬼とでも言えますが、依然としてドローソースを使えないとその真価を発揮しきれないという課題があります。とくに中盤以降、スレイに最大バフを乗せるには複数の機械・カードとスレイを含めて8枚以上の手札が必要なため、どこかで必ずカードを引くことが求められます。

そのために「血の取引」が採用されていますが、実はこれ明白なテンポロスカードだったりします。場に干渉できないからね!

加えて、自傷ダメージが入るので、頑張ってつけたスレイのドレイン効果が下がってしまいます。本末転倒ですね・・・。

f:id:rit_sv:20190523192259j:image

▲これまでの機械ヴァンプ。攻撃的に立ち回りつつ、進化ギミックで様々な局面に対応できた。

間違いなく強力なフォロワーなんですが、最も乗せたいドレインと突進のために、ドローソースや機械・カードの枚数を増やす必要が生まれ、かなり洗練されていたこれまでの機械ヴァンプの構築を崩す結果となっています。スレイによって瞬間的な爆発力は上がっているものの、「破滅のサキュバス」、軍神コンビなど優秀なAOEや処理札が採用されないため、総合的なデッキパワーは落ちているという見方もできます。

 

厳しい条件ゆえのジレンマ

スレイ自身も、6コストというのが致命的に機械ヴァンプと相性が悪い。他の動きと噛み合わせにくいんですね。

今までの構築は、6PPあればもっと横展開を押し付けて、次のターンには「ファースト・ワン」でリーサルをかけたり、サキュバスでボードをひっくり返すことができました。スレイは6コストでプレイした場合、条件を一つも満たせていないならただの置物なんです。6/6/6は強いけど、構築で6ターン目の動きとしてはそれほどでもない。

 

スレイのために準備をするとなると、機械・フォロワーを手札に温存する羽目になるので、モノを疾走らせるための破壊カウントを稼げない。序盤・中盤でちまちま削っていたのにリーサルターンが遅いとか、リーサルまでに状況を覆されたりしてしまうわけです。機械ヴァンプは攻撃的なデッキなので、ロングゲームをすべきではないと思いますね。

6PP使うなら「デビルアイドル・トリル」+αで動いた方が絶対強いです。

f:id:rit_sv:20190523192419j:image

▲メイドはオート進化+回復、歌はAOEという優れもの。

ただ、手札にスレイが3枚見えてて、すべてに疾走までつくとかであれば、非常に強力です。3ターン連続のスレイ疾走が毎回できるのであれば、専用構築にする他ないんじゃないでしょうか。やられたときのインパクトと実際やって見たときの爽快感が大きいから、みんななんとなく使ってるだけなのかもしれないですね。3連続疾走はなかなかに上振れムーブだと思います。

 

他のカードと組み合わせづらいのと、今ある構築を崩してまで入れたい機械カードが少ないので、スレイは1〜2枚採用にとどめるのがいいんじゃないかなあ。

 

ShadowverseおよびそのロゴはCygamesの商標です。

本ウェブサイトは、Cygamesと提携関係にあるものでも、Cygamesが推薦するものでも、スポンサーとなっているものでも、個別に承認したものでもありません。

Cygamesは本サイトの運営または内容について責任を負うものではありません。

Cygamesの商標およびその他の知的財産の利用は、Cygamesのファンキット利用規約に従う必要があります。

Cygamesについて詳しくは、同社ウェブサイト(https://www.cygames.co.jp/)をご覧ください。